ファサードが北側道路に面している場合、開口部が少なく単調になり易い。それらを解消する為に、内部の機能をそのまま外観に表し、異なる仕上材を使用することで変化のある表現豊かなファサードを目指しました。
来客のもてなし用の水屋。
あえて見せることにより、その奥にある客間へのいざないの空間を演出しています。
狭い敷地に3階建を計画している為、厳しい容積率の制限をクリアさせなければなりません。
そこでEVの横に光庭を配置し、1階の中庭部分を有効に外気に接する場とし、容積率対称床面積に算入されないようにしています。
また、法的規制を免れる為だけでなく、四方をガラス張りとした光庭は、エントランスからリビング・ダイニングへの視覚的つながり、空間的広がりを持たせることでゆとりのある空間を目指しました。
①外張り断熱工法
鉄骨造で注意しなければいけないものに、ヒートブリッチ(熱橋)があります。
我々は今回、ヒートブリッチを防ぐ為に外張り断熱工法を採用しました。断熱は、ストレススキンパネルをALCのように重量鉄骨に引っ掛けて外壁パネルを構成しました。
このストレススキンパネルは、木質パネル工法の構造材に使われているものと同様の材料で約92mmの硬質ウレタン材を構造用合板でサンドイッチした複合パネルです。
②免震性能
今回の地業工事で採用した”コロンブス工法”は、基礎の根入れを深くし、掘削によって排除する土の重量を、建物加重近く大きくして、土の代わりに土の1/100の重量の”ジオフォーム”を敷設することで沈下応力の増加を防ぎ、建物の沈下を抑制し、安定を保つという地盤工法です。
所在地 | 千葉県 |
構造 | 重量鉄骨造3階建 外張断熱工法 |
施工 | 株式会社ベルテックス |